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「ハァッ……さぁ、追い詰めたわよ
貴方にもう逃げ場はない!!」
暗い廃墟の中に女の声が響いた。
黒い髪を風に靡かせているその女の手には銃が握られている。
「逃げ場はない?それはどうかな♪」
ガサゴソ
男はおもむろに自分のポケットの中を探り出した。
暗くてよく見えないが、男は手にガラス玉の様な物を持っている。
「ジャンジャジャーン♪
これなーんだ?」
「――ッ!?なぜ貴方がそれを持ってるの!!」
「フフッ、そんなに僕を捕まえたいなら追ってきなよ……キミとなら終わらない鬼ごっこもいいかもね」
「そんな鬼ごっこ私は嫌よ!!
早くそれを渡して!!」
「そんなやすやすと渡すわけないでしょ
じゃあね、僕は先に行って待ってるよ♪
……――幕末でね」
ガシャーン
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