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「さて、行くかな。青の奴らは呼んでいるんだろう?」
「はい、間もなく到着するはずです。」
それを聞いて無音は立ち上がった。その顔には素敵な笑みがあった。
「久しぶりの戦争の予感がするよ。」
「戦争、ですか?」
「あぁ戦争さ、きっとこの件は戦争の火種となる。戦争を望む者がいて、この戦争を好機と見る者がいるんだ。戦争にならないはずがない!!」
無音は血の海の真ん中で両手を広げる。その姿はまるで開幕宣言だった。
否、もしかしたら無音は知っているのかもしれない。この物語の結末を……
「さぁ始まる、始まる、ようやく始める事が出来るんだ!!君は何を企む?何をする?何を願う?そして結末の果てに何がある?
さぁ紡ぐんだ、君が紡ぐんだ♪君がこの物語を彩るんだ、いや、君達が、私達がこの物語を紡ぐんだ♪
哀れもう、憧れよう、全てを壊す壮大なる前奏曲を!!私は謳おう、この壮大にして、最も陳腐な……
虐殺行進曲を!!」
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