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「……美琴、私達は友達……ううん、例え美琴が私を友達と思っていなくても、私は美琴が友達だと思ってるの。」
「それで?」
「だから、何か思う事があるなら話して。一人で何でもしようとしないで。」
美琴は何も答えずに黙ってビールジョッキを傾ける。中身を一気に飲み干し、すぐにおかわりを注文する。
何気に酒に強いようだ。既に五杯以上飲んでいる。
「美琴ちゃ~ん、顔赤いよ~?」
「麗華の目が腐ってるんだろう、速やかに墓地に埋まってろ。」
「……いや、別に目は腐っては」
「なら魂か根性が腐ってるな……まぁ、昔から知ってるが。」
「私、泣いていい?」
美琴は無視して飲んでいた。ちなみに麗華は美琴が酔った姿を一度も無いらしい。
「そういえば、名無し君元気?」
「……お前はそれで固定なのか?」
あの名も無い少年に関してはみんな好きに呼んでいる。麗華は名無しと呼んでいる。
美琴は「おい」とかである。
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