121人が本棚に入れています
本棚に追加
「用が無いなら切るぞ?」
『ちょい待ち!!……真面目な話はあるよ。かなり真面目な話。』
ようやく本題かと、美琴はため息一つ吐いた。仲のいい友人だが、こういう部分は慣れないらしい。
『上から警告が来たわ、最近私達の仲間を襲ってる奴がいるらしいって。』
「…………敵の特徴は?」
『一人、長身で髪型はオールバック。武器は何でもみたい。』
「…………分かった、覚えておく。」
『一応アンタの『旦那』が動いてるみたいだし、大丈夫だと思うけどね~♪』
「黙れ。」
唐突に美琴が不機嫌になった。どうやら、『旦那』は禁句らしい。
それを察した電話の相手も、話題を変える事にした。
『あ、そだ、名無し君元気?』
「………………」
誰も答えなかった。
『ちょっとぉぉぉぉぉ!?お願いだから構ってよぉぉぉぉぉ!!』
「切れ。」
『兎は寂しいと死んじゃうのよぉぉぉぉぉ!?あれ?私、兎?つまりバニーガール?萌えなのぉぉぉぉぉ……』
電話を切った。
最初のコメントを投稿しよう!