異常な日常

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そうして今、居酒屋にいる。 春徒は酔っている。 『今日は、仕事のことなんてマジ抜きだから。聞いてるか~?冬ちゃん』 『え~っと。はい。冬…ちゃん!?し、白凪さん大丈夫ですか?別の人みたい』 『白凪さんだなんて固すぎるっつーの。敬語も今はやめろよな冬ちゃん』 『そ、そんないきなり言われたって。タメ口なんて…わたしには』 1時間は居るが空野の方はお茶しか飲んでいない。 相変わらずの仕事場にいる時の緊張した顔でいる。 『明日はお互い休みなんだし。今日は飲むぞ』 『え~と、…はい』 『休みの前の日ははっちぇけなきゃいけないんだぞ。冬ちゃん明日のこと気にしてんのか?』 春徒は酔ってはいるが気を使って会社の愚痴は言わない。プライベートでまでずっと仕事のこと考えなきゃなんて地獄だ。 何より一緒に飲むヤツがそんなの聞いたっておもしろくない。 ぶちまけることで発散するのではなく、飲んで楽しんで、嫌なことは忘れる。せめてプライベートでは忘れる。このOFFスイッチの入れ方が大事らしい。 『明日は洗濯したり、ご飯作ったり、掃除したり…です。』 『え!?凄ぇな。同い年には思えん。俺なんて実家だしそういうのまで気が回んないよ。仕事で疲れてソッコーで寝ちゃうっつーの』 『それって、やっぱ私のせいですよね!?私のせいでつかれちゃうんですよねやっぱり』 外れてはいない。 『そんなことねぇよ。…ってか仕事の話しはしねぇって言ったじゃん。説教する気なんて毛頭ねぇっつーの。思い出すと胃ぃ痛くなるから辞めようぜ』
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