幼少期~小学校

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私の病気が発覚したのは、まさに偶然といっても良かった。当時あまり知られていなかった病であったのに、近所のかかりつけのお医者様が気付いてくださったお陰ですぐに病名が分かり大学病院を紹介していただいたのだ。どんな病気かについてはここでは省略したい。が、思った以上にやっかいな病であるということは確かである。 とりあえず発病したての私はいつも眠たそうにしていた、とだけ言っておこう。この時、私は2歳だった。両親はさぞ心配しただろうが、幼少期の私は自分の病気のことで困った記憶はひとつもない。ただ病院で毛布にぐるぐる巻きにされて泣き叫ぶつもりもないのに厳戒体制で血を抜かれたことだけ覚えている。あとは一定期間に撮られた写真の顔が全て眠そうになっているくらい。自分では無自覚なまま病の影響は、母が必死で飲ませてくれただろう薬のお陰でスッキリと無くなった。これも珍しいことらしい。難病といわれながらも何の苦労もなく過ごすことのできた幼少期はまさに両親のお陰だろう。
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