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…大島くんって、私と同じクラスの子のことだよね。『大島くんが私のことを好き』?ないないっ!!あんま話したこともないし、第一こんな自分みたいなかわいくもない女子好きになる人なんていないっしょ。
私は確信をもって答えた。
「それは、ない。」
ハルカは実に不服そうだ。
「なんで?だって実際大島くんの友達から、みかの好きな人聞いてこいって頼まれたよ。んで、好きな人いるの?」
「えっ」
私は突然のことになんだかワケがわからなくなった。
「いないよっ!!!」
勢いで答えてしまった。
その答えが大島くんにとって可能性を示すものであったということに気づいたのは、ハルカが嬉しそうに走り去っていったあとだった。
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