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キーンコーンカーンコーン♪
「みか!!早くしないと部活遅れるよ!!」
同じ陸上部に入った佐那が、のろのろと支度をする私に声をかける。
私は走るのが好きだったから陸上部に入ったけど、ぶっちゃけ部活にそんなに執着はない。というか、今は何に対しても興味が持てない。
たぶん、失恋のせい。
まだ卒業式でフラれた傷は癒えない。
「はあ~・・・新しい恋でもできればなあ~」
私はため息をつきながら待ちくたびれた様子の佐那のもとへまたのろのろと歩く。
「もう!そんなこと言ってないで、さっさと行くよ!!」
「あ、待ってよ~」
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