想われニキビ。

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「ねーみか?あたし…好きな人ができちゃったみたい…」 そんな突然の告白をされたのは、初夏の頃。 「えーーーっっっ!!?」 だってだって、佐那はどっちかっていうと男っぽくて、男子にケンカで勝っちゃうような、恋する女の子とは縁遠い性格のはずでしょう? 「だれなの?だれ!?」 私は答えをせかした。 「3組の馬場くん…」 そう教えてくれた佐那は、少し頬を染めて、まさに女の子の顔をしていた。 馬場くんって確かテニス部で、やたら騒がしい男の子だよね。ふーん、佐那はああいうかんじが好みなのね。 「いいじゃん!まぢ応援するし!」 私は佐那の肩を組んで、笑顔で答えた。 「ありがとう!!」 佐那…かわいいな。だってこの前と笑顔が全然違うよ。これが恋の力!? 「みかは??」 「えっ?」 私は急に自分にふられた質問の意味がすぐに理解できなかった。 「みかはー、好きな人とかいないの?」
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