2人が本棚に入れています
本棚に追加
好きな人…ねえ…
私は相変わらず新しい恋に踏み出せずにいた。
私が答えに困っていると
「佐藤くんは?ほら、この前佐那が一目惚れした!」
「なっ!!してないし!!!」
私は全力で否定した。
「なんでー?みか、佐藤くんのことばっかり見てるから、てっきり好きなのかと思ってたよ。」
…確かに、最近やけに彼が気になって仕方がない。気がつくとつい目が彼を追ってる。
でも、私はそんなに軽くないもん。
「まーた前の恋のこと?みか、それは恋じゃなくて、もう未練だよ。」
佐那はあきれたという顔で私を見る。
「いいのー!!」
分かってる。ホントは。これが未練以外の何者でもないってこと。新しい恋をする勇気が無いだけだってこと。またフラれるのを怖がってること。
全部ぜーんぶ分かってる。
けど、仕方がないじゃない。出来ないんだから。いつか自然と恋なんてするでしょ。
最初のコメントを投稿しよう!