幼恋

＊旅行＊

一年生という長い一年間も終わり、二年生の準備期間。
春休みになった。
その休み中、私は家族で山梨に行くことになった。

やったぁ！！旅行だぁ～～♪嬉しいな！
ワクワクを隠せない前日。
そして部活を終えた一時に、すぐに山梨へ直行する。
旅行へ行くのは大好きだけど、少し寂しさもある。
みんなと離れてしまう寂しさだ。
だから、旅行に行くときはいつも誰かとメールしているのだが…
今は七星とメールしている。
私が、今山梨に向かってるよと言うと、思いがけない返信がきた。

受信【マジで！？俺ら今静岡県に向かってるよ！高速走ってる！あと二時間くらいかかるよ！】

…凄い偶然!!
だって、山梨県と静岡県っていったら、富士山挟んで隣だよ！？
なんだか、莫大な嬉しさがわき上がった。
しかも、私達もあと一時ちょっとで着く。
七星が走ってる高速を聞き、おじいちゃんに言うと、私達が走っている高速の隣の高速道路だと判明!!!

近い！
近い!!

もの凄く興奮した。
七星も驚いているようだ。
ふと外を見ると、全く知らない風景が広がっている。
この、なんとも言えない異様な期待感が私は大好きだ。
ワクワクする。
ちょっとずつ、
ちょっとずつ緑が増えていくように思う。
そんな中、おじいちゃんが口を開いた。