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帰り道。
「あと三時間かかるよ。」
と言う祖父の言葉に、疲れている私は肩をおとす。
暇だなぁ、三時間だなんて…
「はあ。」
ため息をつく。が、七星からのメールが受信したことを知らせる文字が、携帯に表示されたことによって下がった肩は生き返りを見せる。
受信【俺らも今千葉県に向かってるよ―!】
……おんなじだぁ。
ふっと笑う。
しばらくメールしていると…こんなメールがきた。
受信【今日SoftBankにするかも!五十嵐と電話とかしたいし!】
…………ぇえ!!??
マジで!???
きききき今日!!?
きゅ――――――――――んっ////
さすがに照れる。
あの親に何も言い返さないような良い子の七星が、一生懸命頼んでくれたのだろう。
以前私が、SoftBankにしたら、と言ったことがあった。
七星はそれを母に言うと、即答されたらしい。
「はぁ??バカじゃないの??」
まあ、ちょっと厳しいお母さん何だろうな。
そう思っていたのに…
何より、七星が私と電話沢山するために換えたいと思ってくれていたことが嬉しかった。
七星とメールしてんの楽しいなぁ。
早く返信こないかなぁ
あっ、きた!!
…………
…………
…………
「みぃちゃん、もうすぐ着くよ。」
その声にハッとする。
「え?!もうそんなに時間経ったの!?」
七星とメールしている時間は、あり得ない程に早く進んでいるように思った。
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