病室

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病室

次に意識を取り戻した私は、カーテンで仕切られた白いベッドの上に横たわっていた 麻酔のせいで体が言うことを聞かない中、酷く焼けるような渇きが喉を襲った 何度も何度も唾を飲み、喉を潤す 「…大丈夫、か…?」 ふと言葉を投げられた 心配そうに、今にも泣き出しそうな声で私の彼氏が顔を覗いていた そこに看護師が入ってきて、あと2時間くらい休んでから帰宅して下さいねと事務的な口調で言い放ってその場を後にした それから麻酔が切れ始めるまでの間、2人とも無言だった 何を話せばいいのか分からなかった 何故なら… その時、ドアがバタンっと開いた 5、6人の足音がした カラカラと誰か人を乗せて中に入ってくる 「おめでとうございます。お疲れ様でした。元気な女の子ですよ」 知らない家族だけど 憎い知らせだった なんで隣のベッドに運んできたんだろう? 流産すればよかったのに 何故なら私は たった今、自分の子供を堕ろしたばかりなのだから
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