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回想
ー8ヶ月前ー
私の21歳の誕生日
近くのショッピングモールで彼氏と一緒に買い物をしていた
その時は彼氏が好きでしょうがなかった
なんの壁もなく、私の全部あげたかった
だから
「ちょっ…ここでするの?」
「…駄目か?」
夜景が綺麗な、山の展望台の駐車場
真夜中に停まってる車は私達以外にいなかった
いつもなら抑えないといけない喘ぎ声もここなら思いっきり出せた
正直、気持ち良かった
だけど実はこの時まだ妊娠するのが怖かった
だから彼氏に聞いたんだ
「もし、私が妊娠したらどうする?」
その時の言葉が本当だったのか嘘だったのか分からない
だけど君はこう言ってくれた
「その時は産んでいいよ」
その言葉が8ヶ月後、絶望の言葉に変わるとも知らずに
私は信じてしまったんだ
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