運命の選択

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「好きです!付き合って下さい!」 まったくの見ず知らずの少年からいきなりの告白を受けた。 残された選択肢の中で俺はどの答えを選ぶだろう。 ①逃げる。 ②承諾する。 ③丁重にお断りする。 ④おどけてみる。 さあ皆さんはどれを選んだかなぁー。 俺的解答はこちら。 「いや、無理でしょ。色々と」 はいそこの人不正解。 答えは⑤一般常識を盾にしてお断りするでしたー。 因みに、文句は受け付けてません。 「好き云々の前にあなた男じゃん。他の人はどうだか知らないけど少なくとも俺はそうゆう趣味ないし、第一こんな平凡捕まえたって得することなんも無いよ?てかいきなり告白て……無理じゃねー?俺あなたのこと知らないし、今まであなたっていう人間がこの世に存在してるんだってことも勿論知らなかったし、初見で『好きでした付き合って下さい』『ああん!実は僕も好きだったんですぅ~』なんて展開有り得ないから俺はそんなキャラじゃないし絶対無理。……ってことなんで、諦めて別の人を探してください」 俺が親切に説明してあげてる間にもその人は顔を強張らせながら赤くなったり青くなったりと何だか忙しそうだった。 「じゃあ失礼しますね」 元々礼儀を重んじる性格でもないけど、意識を宇宙に飛ばしてる相手が余りにも可哀相だったから……いや、ゴメンナサイ。 正直言うと面倒くさかっただけです。 放置しようなんてこれっぽっちも考えてませんからいやまじで。 ・
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