アナタノタメナラⅢ

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  「ソレ持ってきたってことは、僕が誰だか分かっちゃったんでしょ?」 「社長は社長でしょう?」 「ははっ! そんな風にはぐらかすとこも僕にそっくりだね。那月」  母の遺骨を見下し、嘲笑う姿は良心なんて最初から知らないかのように冷たい。 「冬美は――。母は全く気付きませんでしたね。貴方だと」 「うん。そうだね。その程度の想いだったんだね」  
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