桜の風景4

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3の続きです。 「間取りは、3部屋とキッチン、フロ、トイレです」 「古いですが、一応見てみますか?」 「ぜひ、お願いします」 車に乗り、その家へ。 「あそこねえ、かなり古くて、外国の方くらいしか住まないんですよね」 そう、不動産屋の社員がポツリと。 着く。 「ここです」 見れば、たしかに古い。 戦前でも通用しそうだ。 「開けますね」 ガシャ、 古い玄関の戸を横に開けた。 外見ほど、中はボロくない。 「中は、きれいですね」 「ええ、最近まで住んでましたから」 父は、その家に決定した。 数日後、父は引っ越しをはじめた。 もちろん、引っ越し業者に頼むお金もなく、 大きなトラックを借りるお金もなかったみたいで、 父は、小さな軽自動車で、少しづつ、荷物を運んでいた。 二日に分けて、引っ越しは終わった。 部屋の掃除を、みんなでして、 最後に、車で、引っ越し先に向かった。 5に続きます。
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