2.面倒くさい女

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「はぁー」 やっちまった。 ただでさえ、成績よくないのに...… 授業に出ないなんて...… 失敗したな。 「どうしたの?」 「いや、ちょっとな…...」 まぁ〓 仕方ないか。 俺は、ゆっくりとベットから下りる。 「帰る?」 「あぁ……帰る」 「はい。カバン」 絢乃から、俺の鞄を渡される。 えっ? 「なんで、絢乃が持ってんだ?」 「一緒に帰ろう」 俺の質問の返事は返ってこなかった。 一緒に……か。 まぁ、付き添ってくれてたみたいだし…...別に、いいか。 俺は、絢乃から鞄を受け取り背を向ける。 「帰るぞ」 「うん」 後ろから絢乃がついてくる。 昨日会ったばかりなのに...… なんか、完全に相手のペースだな。 俺達は、2人で歩きながら学校を出た。
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