2.面倒くさい女

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なんで...…わざわざ嘘ついてまで付いて来るんだろ? 俺の家が見たいのか? いや…... 待てよ。 まさか…… 「家には上げないぞ」 絢乃の体が、ビクッと動いて足を止める。 どうやら、図星らしい。 「はぁー」 呆れて、ため息が出る。 まさか、そんな事のために付いて来たのか…... 頑張るな、こいつも。 「一夜……上げて?」 「嫌だ」 俺は、即答する。 そんな、可愛い声出してもダメなものはダメだからな。 「なら、帰る……」 絢乃は、怒ったのか…... 俺に背を向けて歩きだす。 「おぅ、じゃ〓な」 俺は、その背中を見送って歩き始める。
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