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なんで...…わざわざ嘘ついてまで付いて来るんだろ?
俺の家が見たいのか?
いや…...
待てよ。
まさか……
「家には上げないぞ」
絢乃の体が、ビクッと動いて足を止める。
どうやら、図星らしい。
「はぁー」
呆れて、ため息が出る。
まさか、そんな事のために付いて来たのか…...
頑張るな、こいつも。
「一夜……上げて?」
「嫌だ」
俺は、即答する。
そんな、可愛い声出してもダメなものはダメだからな。
「なら、帰る……」
絢乃は、怒ったのか…...
俺に背を向けて歩きだす。
「おぅ、じゃ〓な」
俺は、その背中を見送って歩き始める。
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