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「じゃ、明日デートしよう」
「あぁ、わかった。わかった……ん?」
あれっ?
今、何か変な単語が聞こえたような…...
確か…...
『デート』とか言ってなかったか?
「やったぁ〓!明日、遊園地行こうね」
絢乃が下から覗き込んでくる。
えっ?
「ちょ……ちょっと……まっ」
「じゃ、朝の10時に一夜の家に行くね」
言うだけ言って、絢乃は俺の話も聞かずに走り去ってしまった。
ほんと...…
身勝手な奴だな。
なんか、自分の欲望のままに生きてるって言うか…...
なんて言うか…...
俺は、走り去って行く絢乃の背中を見つめる。
明日か…...
よりによってなんで明日なんだよ、絢乃。
「また明日ねぇ〓!」
絢乃が、こっちを振り向き手を振っていた。
軽く手を振って前を向く。
明日か…...
絢乃、楽しみにしてるっぽいし。
仕方ない…...
明日は、絢乃と遊んだ後に『あの場所』に行くか…...
俺は、今いち…...
気分が乗らないまま一人で歩いて家に帰った。
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