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「大丈夫?」
「あぁ、すぐ準備するから待ってろ」
俺は、絢乃をリビングに上げて部屋に戻る。
そういえば、なんで絢乃…...俺の家知ってんだろ?
しかも、約束の時間より二時間も早いし。
「はぁー」
ため息が出る。
本当に...…
なんで、よりによって今日なんだよ。
俺は、だらだらと私服に着替えて…...
絢乃が待つリビングに向かう。
「あっ!一夜。準備出来た?」
「出来たぞ。行くか?」
「うん」
絢乃との、いつもの会話。
もう、絢乃にも慣れて来たな。
絢乃と会った日から4日。
俺達は、遊園地に2人で遊びに行こうとしている。
なんか、変な感じだな。
「ねぇー。わんぱく遊園地って開店、何時から?」
「わんぱく遊園地なら10時からだぞ」
確か、ここからなら…...
電車に乗れば15分で行けるはずだ…...
わんぱく遊園地か…...
前に、咲と一回行った事あったよな。
「行こう」
絢乃は、俺と手を繋ぐ。
「や、やめろよ……」
「遊園地〓♪」
俺の話しを聞かずに…...
隣で、絢乃が楽しそうに鼻歌を歌っている。
いつも真顔だった絢乃の表情が、今日は少し微笑んでるように見えた。
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