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「こ、ここが遊園地……」
絢乃が、目を輝かせながら辺りを見回している。
まるで、初めて遊園地にくる子供みたいだな。
俺達は、電車で遊園地に向かい…...開店と同時に中に入った。
やっぱり、土曜日だけあって人が多いな。
周りにいる、子供連れの親子やカップル達が目に入る。
「ねぇー、一夜。あれ、何！？」
辺りを見回していると、絢乃が話しかけて来た。
「あれは、ジェットコースターだな。知らないのか？」
絢乃が指を差している先にあるのは、普通のジェットコースターだった。
「ジェットトースター？」
凄い名前のパン焼き機だな…...
心の中で、素早く突っ込みを入れる。
言えてねぇーし。
聞いた事ないのか？
「ジェットコースターだ」
まさか、本当に遊園地に来た事ないのか？
「絢乃って遊園地に来た事ないのか？」
「ん？ないよ。今日が初めて」
マジかよ？
遊園地が初めての人なんて、初めて見たぞ。
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