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カボチャ畑から少し歩くと小さな街にたどり着いた。
建物はどれもこれも煉瓦造りの家で、戸の前には普通のカボチャで作った“顔付きのランプ”が必ず置かれていた。
そして度事無く街は甘い香りに包まれていた。
「……甘くていい香り……」
「だろ!アタシもこの香り好きなんだ……けど、前より香り薄くなっているんだよね……」
「……え!?…どうして?」
「………」
「……ほ、ほらユアねーあそこが“カ・ボーチェのカンテラ屋”だニャ!!
ニャニャ!!カ・ボーチェ~~!!」
ランルは何か誤魔化しているようににも見えたが、あえて気に掛けずランルが指を指した方を見た。
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