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‐キィィィ
軋んだ扉の音が辺りを包みこむ。
「やぁ、アスカ、ランルよくきたね。」
現れたのは、紅い瞳の男性だった。
右目にレンズをかけており、黒い紳士服を身にまとっている。
男性は優しく微笑む。
その拍子に鋭い白い歯が2本輝く。
そして、男性は私達を屋敷の中へと通した。
「そういえば、アスカ、その方は?」
男性はユアの方へと目を移す。
「街長、ユアです。カボチャ畑で知り合いました。」
「カボチャ畑……」
男性はそう呟くと、ユアをジッと見つめた。
「あ、あの……?」
「おっと、これは失礼しました。はじめまして、スウィート街の街長をしてる、ファルコ・パーグリネスです。」
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