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上を見上げれば夜空が広がる
数少ない星がキラキラと輝いていた
貴久と一緒に寮に帰ったあと
自室でずっとぼーっとしている
窓から空を見上げて
幼い頃のことを思い出していた
大学に上がってからは
高校の時に比べて貴久と
一緒にいる時間も減った
それなりに勉強もしないといけないし
なにより自由な時間が減った
前なら貴久が俺の部屋まで
良く遊びに来たりしてた
でも大学と高校の寮は別れていて
勝手な出入りが禁止だから
高校生がこっちの寮に
出入りが必要以上できない
最近になって思う
毎日毎日同じような日々を送って
少し…飽きてきた
学校はエスカレーター状だから
受験なんて小学校卒業前に１回切り
たまには家のほうに帰って
のんびりしたい
「…貴久と」
俺は､このままズルズルと
あいつへの想いを
ひきずっていいのだろうか
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