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私は
まるでシンデレラね。
朝 目が覚めるとベッドの隣には雑巾とバケツが置いてあった。
16歳の私は学校も行かず毎日毎日、家事や掃除をしていた。
だって私このために生きてるんだもの。
もともと私は
会社社長の娘だった。
お母さんと
お父さんに愛されたあの日々を今でも思い出すわ。
毎日お母さんと歌を歌ったりお話したわ。
お父さんは綺麗な洋服や美しいアクセサリーを買ってくれた。
『あなたは優しい子ね。』
『美穂子は可愛いな。』
あの言葉と記憶は
全部キレイに心の奥に残ってるわ。
でもね私…
大切な物を奪われたのよ。
お母さんとお父さんと私で写った写真もアルバムもビデオも私の部屋にあったのに、新しいお母さんが部屋ごと取り上げたの。
私達 家族の大切な記憶は全部 燃やされたの。
炎に投げ捨てられた私達家族の笑顔の写真は簡単に無くなったよ。
新しいお母さんは笑って言ったわ。
『昔の事は早く忘れなさい。』って。
許せないわ。
お姉さん達も笑ってた。
でも言う事聞かないと生きていけないの。
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