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「お婆ちゃんと連絡がついたよ、いま迎えに来てくれるからね」
警察の人間は笑顔で哲弥に言った。
お婆ちゃん?
自分にお婆ちゃんがいることを初めて知る。
すぐにそのお婆ちゃんが急いで警察にやって来た。
それが工藤静江だった。
哲弥は今までほとんど認識がない。
しかし安心感からきたのだろう。
哲弥と美奈は静江に抱きついて大泣きをした。
暫くそのまま泣き続ける。
お婆ちゃんである、工藤静江は優しく幼い兄妹の頭を撫でた。
それは何とも言えない心地良さだった。
そして、この事件をきっかけに東京の浅草で年金暮らしをしている工藤静江の元で兄妹は育てられることになったのだ。
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