こわくないよ

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二ーナは蝶々をどこまでも追いかけます。しかし、蝶々は全然捕まりません。 「いいか二ーナ隊員、あのちょうちょを捕まえるまで家にはかえれないぞ」 二ーナは疲れてきた自分にそういって、蝶々の後を追います。 どれほどたったのでしょう。気が付くと二ーナは蝶々をおいかけるうちずいぶん遠くまで来たようでした。辺りは薄暗く、見たこともない大きな木がどこまでも続いています。 「ここはどこ?」 二ーナは少し心細くなりました。右を見ても、左を見ても木しか見えません。おまけに暗くて不気味です。 「ちょうちょ‥‥‥」 けれど二ーナは蝶々を諦めきれません。先ほど見失った蝶々がまだ近くにいるような気がして、帰る気にはなれないのです。それに二ーナはだんだんとワクワクしてきていました。 「よしっ、ちょうちょを探しながらここを探検しようっと」 二ーナはずんずん足を進めました。大きな木の根のでこぼこ道をえっちら、おっちら進みます。その時、 「ぐゆ~~~」 大きな何かの鳴き声が聞こえました。 .
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