2人が本棚に入れています
本棚に追加
二ーナは蝶々をどこまでも追いかけます。しかし、蝶々は全然捕まりません。
「いいか二ーナ隊員、あのちょうちょを捕まえるまで家にはかえれないぞ」
二ーナは疲れてきた自分にそういって、蝶々の後を追います。
どれほどたったのでしょう。気が付くと二ーナは蝶々をおいかけるうちずいぶん遠くまで来たようでした。辺りは薄暗く、見たこともない大きな木がどこまでも続いています。
「ここはどこ?」
二ーナは少し心細くなりました。右を見ても、左を見ても木しか見えません。おまけに暗くて不気味です。
「ちょうちょ‥‥‥」
けれど二ーナは蝶々を諦めきれません。先ほど見失った蝶々がまだ近くにいるような気がして、帰る気にはなれないのです。それに二ーナはだんだんとワクワクしてきていました。
「よしっ、ちょうちょを探しながらここを探検しようっと」
二ーナはずんずん足を進めました。大きな木の根のでこぼこ道をえっちら、おっちら進みます。その時、
「ぐゆ~~~」
大きな何かの鳴き声が聞こえました。
.
最初のコメントを投稿しよう!