死刑囚

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「リク…?」 ルフが呼び掛けるとリクが泣きそうな顔でルフを見て、口を開く。 「ルフ…オレは汚れてるんだ…赤い髪にこの赤い瞳のせいでオレは『悪魔の子』って呼ばれてきた…血みたいな不吉な色だから…」 「リク。その赤い髪も赤い瞳も親から受けついた誇れるものだろう?自分を誇れ。」 リクはルフの言葉に少し顔をあげるがまだ辛そうな顔のままだ。 「オレには親が…」 リクが喋りだしたその時牢屋の天井が光りだす。リクとルフ、他の死刑囚達は驚き、その眩しさに目を瞑る。 「なんだこの光!!」 「っ…」 暫くすると光が止み、リクは天井を見上げるすると… 「きゃあぁああ!!」 「!?うわっ!?」 ドスンッと豪快な音を発てて何かがリクの上に降ってきた。リクは下敷きになって目を回している。すると降ってきたものが慌てて起き上がり、リクの顔を覗き込んできた。 「うぅ〰💧💧」 「ご、ごめんなさい。大丈夫ですか?」 リクは完全に伸びてしまいまだ、目を回している。降ってきたのは幼い少女。青い瞳をリクに向けてアワアワとしている。 目を回しているリクを心配しているようだ。そんな姿を見て、ルフはリクに目もくれず少女を真っ直ぐ見て目を見開きかなり驚いている様子。 だが、ルフが驚いている事は少女が降ってきた事ではなく、もっと別の事だった。 「金髪に青い瞳…君が何故ここにいる!?」 「えっ…?」 「エンジェル・ラルシリアン様…ラルシリアンの王女の貴女が…何故このような所に…」 「!!じ、…実は…その色々ありまして…」 王女は少し戸惑いつつここに来てしまった理由を語りだした…
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