序章 ─絶望─

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そう言うと、山田はゆっくり口を動かした。 ───昨日の「変死事件」に、新田が深く関係していた。 つまり、それが昨日新田が休んだ理由に繋がっていた。─── それを聞いた俺は生唾を飲み、歩みを止めた。 俺は大量の汗をかいていたらしい。 俺の顔は緊張で強張っていたらしい。 全てが確かではない。 しかし、1つだけ言えるのは今日の朝感じた焦燥と絶望を、もう一度味わったということだ。
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