1人が本棚に入れています
本棚に追加
弐章─音沙汰─
あの話からまた沈黙が続き、学校に着いた。
教室に行くまでに、学校中に落ち着きが無かった。
「……ねぇアレだよね?…」
「ぁあ~あの人…」
人とすれ違う度皆が皆俺を見る。
何か鋭いもので刺されているような気がした。
そんな視線をかわしながら、俺は教室に向かった。
そしてSHRで担任の磯部から開口一番、『伊藤リオ』の変死のことについて聞かされた。
改めて、リオの死を実感した。
リオは……
俺の大切な人
俺の恋人。
…いや、恋人「だった」。
最初のコメントを投稿しよう!