弐章─音沙汰─

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なんでリオまでが… 俺の頭の中はそれだけで一杯だった。クラスの中にポツンと、空席が1つある。それだけでいつもと雰囲気が違っていた。 でも… ある点で不思議と昨日とは何も変わっていない。 リオとは別に、もうひとつ空っぽな席があることだ。 しかし、担任はその事については一切触れなかった。皆は、暗黙の了解のうちに何も疑問を抱かなかったのか。俺にとっては謎でしょうがなかった。 SHRの後、俺は思い切って担任に新田が休んだ理由を尋ねた。
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