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そんなことを思いながらふと時計を見ると、時刻は7時を回っていた。
下に降り、まず新聞をチェックする。
『内閣支持率急落』
『日中首脳会談延期へ』…
そんな、自分の日常生活とは関係ない非現実的な記事のページをめくってゆく。
起きてすぐ新聞を読むこと、それが物心つくころから習慣になっていた。
…突然、ピタッとあるページで手が止まった。
そこには新聞の端の方に小さくこう書いてあった。
『●●高校学生変死』
その刹那、胸がドキンとした。
自分の目を疑った。
信じたくなかった。
だから新聞を破りちぎった。
床に紙くずが落ちた。
しかしその1コマは当然のように、机の上にあり続けた。
「嘘だろ??…」
最悪なことが起きた。
俺は…
大切な人を失った。
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