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突如、シロガネの手がカタカタと震えだした。
「………?!」
――――――カシャ……ン
そしてシロガネの手からナイフが離れ、地面に乾いた音と共に落ちた。
(ど、どうしたんだ?身体が…………)
そしてシロガネ自身も力無く膝から崩れていった。
(力が…入らない?!)
「な…にを、し……た……?」
終には呂律まで回らなくなっていった。
「なーに…強力な痺れ薬をさっきのダガーの刃に染み込ませてたんだよ。」
ラオはシロガネの首筋に当てていたダガーを見せた。
「な……ん…だ、と?」
「触れるだけでも皮膚から浸透し体を蝕む…。やや遅効性の筈だが、動いたり興奮したりすると効き目が速いらしいな。」
「ク………ソ…ッ。」
シロガネは、毒が全身に回ったのか力無く地面に倒れていった。
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