<自我喪失>

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吹き飛ばされたが、何とか受身をとり体勢を整えヒラリと着地した。 勿論、シロガネは意識がないため吹き飛ばされ、地面に激突してしまった。 (アイツ、自我あるのか?) アイツとは妖狐のことだ。 ラオは上からの命令で少女を連れて帰らないといけない。 しかし、それは条件付きで自我を喪失していないといけなかった。 意志があるものはラオの命令に従わない傾向があったのだ。 (いっちょ攻撃してみるか…) ラオはバケモノ達に『攻撃』の合図を出した。 するとバケモノ達は妖狐をグルリと囲んだ。 そして、先鋒と思われる3匹のバケモノが妖狐に向かって飛び出して行った。 しかし―――――――――
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