<自我喪失>

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「コゾウ、マサカ…【指笛】ヲ!!」 ラオの動作を見た瞬間、妖狐の顔に焦りが見えた。 「なんだ、知っているのか。貴様、詳しいな。なら、その効果も知ってるよな?」 「クソッ!!ナマイキナ!!」 妖狐は動揺を露にしたままラオに飛びかかる。 しかし、ラオは避けることなく指笛を高らかに吹き鳴らした。 ピィーーーーーッ!! そして 一瞬の静けさが漂った。 .
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