描く繋がり(仮)

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校舎に授業の終わりを知らせる鐘が鳴った。 生徒達は皆一様に立ち上がり、昼食時間を忙しなく過ごす。 見慣れた光景はありきたりで、俺には全てが普通過ぎる程普通なように思えた。 「おいコラ、お前。お前だよ、お前」 耳につく声で俺は顔を上げた。 リュックから弁当を取り出そうとした手を止め前を見る。 「・・・貴様らごときが何の用だ?早く言え。時の無駄だ」 目の前にいた生徒はどうやら俺に何かを言ったんじゃなく、俺の隣の席の奴に言ったようだった。 そいつはこのクラスで一番関わりたくない奴。 通称、邪気眼。
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