真とリオルの誓い

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「強いね涼。キミのストライクは」 「い、いえ。あそこでカウンターが当たってたら、きっとストライクも負けていました」 涼は憧れの真に勝てたことに素直に喜びを感じていたが、若干の気まずさも感じていた。 しかし、負けたほうの真はあっさりした様子でいた。 「いや、これは涼の実力だよ。さすがはジムを突破しただけのことはあるね。でも、次は僕も負けないように、もっと強くなるからね」 後腐れしないような真の姿は、涼の目にはとても大きな存在のように見えた。 「はい!では真さんもジムがんばってください。あの、pポッドってお互いが合意すれば、どこにいても戦えるみたいなんで、よかったらいつでも連絡ください」 「OK、じゃあまた強くなったら戦ってもらうかな。僕はとりあえずポケセンに行くよ。戦ってくれてありがとう、涼。じゃあまたね」 そう言って真はポケモンセンターに向かった。 回復したあと、真とリオルはジムに挑む前に公園で一休みしていた。リオルはずっと俯いて、黙っていた。 「リオル、悔しいかい?」 真はリオルにきいた 「・・・・・・うん」 リオルは涙を浮かべながら答えた。 「うん、悔しいよね。僕も悔しい。だったら、どうしたらいいと思う?」 「え?なにを?」 リオルはそこで顔を上げ、真を見る。 「もっとがんばって、強くなればいいのさ。なんど挫けたって、立ち上がって挑み続ければ、次は勝てるさ。だから、がんばろう?」 リオルはしばらく真を見つめた後、強くうなずいた。 「うん!僕、もっと強くなる!!」 そして二人は立ち上がり、ジムへ向けて歩き出した。
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