『オモイの』詰め合わせ

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シャングリラ。 それは桃源郷(とうげんきょう)。 それぞれの心と頭の奥底にあるもの。 皆は幻想だと言う、そんなものは存在しないと。 世の中には目に見えないものを否定したがる風潮(ふうちょう)がある。 それは違うと思う。 桃源郷(とうげんきょう)は存在していると思ってる。 頭の中で展開されている物語。 その物語が完結を迎えた時、その時に立っている場所こそシャングリラだと思う。 青い芝生の上に寝そべり、右手を天にかざし、手の平を広げる。 その先には蒼く(あおく)どこまでも広がった『永遠』がいた。 その名前は『空』。 指の間から見える『空』は近くに感じることが出来る遠い存在だった。 『永遠』に近付きたい。 それを拒む障害は何もないのだから。 だけど、何度掴んで(つかんで)みても、『空』という名前の『永遠』を掴む(つかむ)ことは出来なかった。 近くて遠くに感じてしまう存在。 僕は明日もここで『空』に出逢い、『永遠』を掴みたいなと思っています。 恋に代名詞をつけるなら、魔法。 恋愛に代名詞をつけるなら、円。 愛に代名詞をつけるなら、幻。 そう、私は卑屈(ひくつ)な女。 私にとって愛とは幻。 姿なき侵略者。 知らない間にその支配者の支配下におかれ、全てを左右されてしまう。 傀儡(くぐつ)。 それが愛。 ミルクを少しください。 私には愛は苦すぎるから。 風に誘われてやってきた場所。 あるのは、緑と空。 湖畔に反射する空。 光は色を作り出す。 目を閉じ、緑のニオイを鼻で 感じ、風を肌で感じる。 混沌(こんとん)とした世界。 そんな中でも、ここは平穏(へいおん)を与えてくれる。 名前はEden。 多分、そんな名前なんだと思う。
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