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4月1日。
今日はわたしの誕生日。
『お姉ちゃん、誕生日おめでとう』
妹がわたしに微笑みかける。
『誕生日おめでとう』
母もわたしに微笑みかけた。
『ありがとう』
『何か欲しい物ある?』
『別にない』
『今はお金ないから何もしてあげられないけど、欲しい物があるなら言ってね!?』
どうしてだろう?
母の言葉が胸を締め付けた。
母がわたしを気遣ってかけた言葉は、わたしを惨めにした。
嬉しい気持ちと、切ない気持ちが交差して…素直になれなかった。
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