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その頃、地上界でも、部隊を結成し、村が消えた原因を探そうとする村があった。
“森の民”たちだ。
彼らは、滅びた村との交流が盛んだったのだ。
森の民一の剣の使い手、ジハードは部隊の長となった。
「これより、滅びた村へ向かう。万が一敵がいた場合、部隊を3つに分け、A隊とB隊は戦闘にまわり、C隊は村にもどって増援を呼んでくれ。…最後に、これは俺の勘だが、…今回のことはとんでもなくデカいことになりそうだ。何か心配な奴は家族に一言言ってこい。出発は10分後とする。散!!」
「ジハード、ちょっといいか?」
「ん?どうした?ランド」
「いや、さっきのみんなの前での堂々とした話し方、きっとみんなを勇気づけたぞ。」
「そんな、戦争に行くわけでもあるまいし、原因を探しに行くだけだぞ。」
「いや、お前もさっき言ってただろ。俺もなんか嫌な予感がするんだ。…でもお前の言うとおり、原因を探すだけだもんな。無駄話させちまってごめんな。」
「いいよ、お陰で気が楽になった。またあとでな。」
「おう!!」
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