とある“異変”

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森の民の部隊一行は、真っ直ぐ北へ向かっていた。滅びた村は、レイン大陸の最も北にある村で、それより北には、遥か昔暗黒界と繋がっていたとされる洞窟があるくらいで、そもそも暗黒界なんて昔の人が作った迷信と思っている。 「そろそろ村に着く。みんなにそう伝えてくれ。」 「はい!」 …それにしても、なんだ、この感じ。 まるで誰かにずっと見られている感じだ。それに、村に近づくにつれて空気が重くなる。 「おい!ランド!」 「なんだ?」 「…なんか変な感じがしないか?」 「ああ、何か変だ。なにか邪悪なものが近付いてる感じだ。…念のために、戦闘の準備しといた方がいいんじゃないか?」 「いや、へたに警戒すると敵に気付かれる。A、B、C隊の隊長と副隊長にだけ伝えるんだ。」 「りょーかいっと。」
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