とある“異変”

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無事村に着いた一行はそれぞれの家庭に帰って行った。 そしてジハードは、村長のいる家に急いだ。 「村長、只今戻りました。」 「ふむ、無事だったようじゃな。 生存者はうちで預かっておるぞ。」 「あぁ!こちらにいましたか! で、様子はどうですか?」 「だいぶ傷付いていたが、明日には目を覚ましそうじゃ。」 「そうですか!よかった…」 「で、他にはなにか無かったのか?」 「発見は何もないですが、…多分、“敵”がいます。」 「“敵”?襲ってきたのか?」 「いえ、まだはっきりしていませんが、北の村に向かう道中、ずっと見られていたような気がしましたし、北へ行くほど禍々しさが増したようなきがしました。」 「そうか… まぁでもなにもなくて安心じゃ。 とりあえずまた明日来るんじゃ。その頃にはあの娘も目をさましているじゃろう。 「あの娘?」 「ふむ、生存者じゃよ。まだお前と同じくらいの若い娘じゃ。」 「あぁ、そうだったんですか。 では、明日また伺います。」 「ふむ。」 そうか、そういえば生存者の情報を聞いていなかったな。 それにしても、今日のあの“感じ”は何だったんだ? それに、北の村を滅ぼしたのは?俺たちを見ていたのは? くそッ!なにも分からない!俺はこの村を守る使命があるのに!こんなんじゃ村のみんなを守れるのか?このままじゃ……………
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