そうして起こる出来事

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ポストに入っていた郵便物を、暗証番号を入力して手に取る。 バックの中からキーケースを出して、鍵を鍵穴に差し込む。 ガチャツ…ピーッピーッ エントランスに、オートロックが解除された音か鳴り響いた。 肩に掛けたバックの紐が落ちそうだったので、それをかけ直しながら郵便物に目を通す。 その中にある、綺麗な装飾の封筒に目が止まる。 (祐介…、結婚するんだ。) 結婚式の招待状だった。 香奈恵はエレベーターに乗り込み、自分が住む五階のボタンを押すと、封筒を開け始めた。 祐介は、旦那である公彦の親友である。 それだけではない… 香奈恵が最も愛した男だった。
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