🏪 午前3時の純情編

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  第6話     まさか、こんな展開になるとは。   「あたし‥‥です」   あたし‥‥あたし‥‥アタシ‥。誰?   「あたしの事‥‥覚えてませんか?」   「え‥えーと‥あーの」   誰だっけ‥‥?   なんとか思い出そうと、あっちこっち目を動かして記憶の海の中を探して回る‥‥大体、こんな目を引く女の子を覚えてないなんてどーかしてるぞ俺。 抱きつかれている恥ずかしさと、思い出せない申し訳なさに、心臓はバクバクバクバク小動物の様に脈打つ。この娘に気付かれてるかな。なんて思ったら、余計に心搏数は加速していく。   「江野本先輩‥‥‥」   泣きそうな声を出して、俺の顔をじっと見ている。   やばい、泣かせちゃうぞ。 女の子泣かせちゃうぞ。 どーしよう。   「あ‥あ‥の」   そんな目で‥‥そんな目で見ないでよー‥‥。   あれ? 泣きそうなこの娘の顔、ドコか見覚えが‥‥。   「君は‥‥‥」           🏪こんなもんか?  image=97140047.jpg
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