🏪 午前3時の純情編

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  第8話     慌てて彼女の身体を突き放す。   「あっ‥えと‥ご‥ごめん!」   俺は慌てふためいた。 仕事中だった事を暫らく忘れていて、急に現実に引き戻されたことから、それはそれは慌てていた。   しどろもどろした。 ダバダバすらした。 残念なような‥‥半分、ほっとしたような‥‥。   後ろ髪引かれながらも、俺は売場へと駆け出した。   あの子の柔らかい唇の感触がほのかに残っていて、これは夢では無いんだなと、感じさせた。   夢の様なキス‥‥。   でもあれは夢じゃない。   事務所と売場を隔てている扉に半ばタックルでもするように体当たりして開いた瞬間―――俺は驚愕の声をあげた。   心の中で‥‥。     「ひぃっ‥らっしゃいませー」             🏪もう一つのネタを入れてみた。  
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