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第3話
赤い煙草?
銘柄を答えられないのは、彼女が吸うワケじゃないからだろうな。
男がいるの……?
まぁ、そりゃそうか。
「あの……私……。」
あれ……?
「大丈夫ですか?」
右腕の肘から血が流れている。
「あ……さっき、そこで滑って、転んだから……。」
白い肌を耳まで赤くして、
まっすぐに俺を見てる。
「触らないほうがいいよ。
救急箱があるから、ちょっとこっちへ……。」
お客に対して、普段では考えられない事だが……。
なぜか俺は、敬語を使うのをやめてしまった。
「砂を洗わないと……。」
🏪純情編ですからね~、これ。
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