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第4話
「鈍臭いんだね」
裏の事務所に呼んで応急手当てをしている。砂を落として、水をかけると「きゃっ」と可愛い声が出た。
「仕事中に‥こんなこと‥‥ごめんね」
いや、かなり暇でした。
「いや、困った時はお互い様。
だよ。傷口にバイキンでも入ったら大変だしね」
何だか昔からの知り合いみたいに打ち解けている。これが男だったら‥‥こんなことありえないな。
それにしても、普段は口下手で女に声を掛けるなんてこと、考えたところでその先などあるはずがないのに、今日はどうしてこんなことに? 解らない。
「ありがと」
「消毒液はもっとしみるかも」
「きゃー やーだー」
田舎のコンビニの夜中の3時は静まり返っている。のどかな静寂の中、ふわふわ響く二人の声。
深夜のコンビニで何故こんなことに? 解らない。
夢の中みたいだ。
🏪我に続けぇー
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