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子供達の心は泣いていた………
自由を与えられない環境に順応できず、そのまま精神に異常をきたした子供も少なくはない。
自殺をしてしまう子供もいる程だ。
この国は完全に腐っていた。
本日最後の授業が終わり、オウカは黙々と荷物をまとめて寮への帰路につく。
………もちろん一緒に帰る友達などいない。
彼の他をよせつけない態度、は結束力の強いこの国の子供達にでさえ不快感を与えていた。
しかし、オウカはそんな事気にしない。8歳からずっと、12年間も彼は一人なのだから………
御歳20になる彼らはセントラル学園の最上級生、そろそろ軍への入隊への準備が進められていた。
彼らは軍への入隊を強制されている。
だが、彼らは軍へ入りたがっていた。
――束縛された生活は終わりだ、自由になれる――
みんながみんなそう思っている。それが本当かどうかさえ分からないというのに………
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