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しかし、ごく少数の生徒は軍に入った者の行く末を知っていた。
人間として“堕ちる”
そこが軍なのだ。
ただ命令にさえ従えばいい、民など蹴散らしても大丈夫………
の思想は囚われの身であった心など忘れ、歪んでいく。
少数の生徒はこの事を知っていた。
なぜなら………この“軍を使う者達”へとなるのだから。
そう、一部の優等生や親が重役についている子供はそれなりの位につけるため軍の事を把握していたのだ。
しかしその者達も例外なく腐っていくだろう。
この国が“絶対王権”である限り………
この国に未来はない。
そんな生徒達の中で唯一、全てを知り尽くしている者がいた。
その名は………
オウカ=ディレクト
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